育毛に取り組み始めた頃、育毛剤や育毛シャンプーを安易に購入してしまった経験はありませんか?
何を隠そう、私もそうした経験を持つ一人です。
そんな風に購入した育毛剤や育毛シャンプーは、往々にしてあまり成果が出ません。
今にして思えば、購入する前にもっと正しい知識を得て、育毛に対する考え方や姿勢を固めておくべきでした。
今回はそうした具体的な育毛法に取り組む前にすべき基本的なことをまとめてみました。
これから育毛に取り組もうとしている人にぜひ読んでいただきたいです。
【できること1】 髪が生えて抜けるメカニズムを知る
ある程度の髪についての知識がないと、育毛に関して妥当な判断を下すことができません。
- 正常な髪でも数年で抜けてしまう
- 3〜4ヶ月の休止期を経て髪はまた生えてくる
- AGA(男性型脱毛症)は髪が生えないのではなく、太い毛(硬毛)に成長しない疾病
- 髪はタンパク質でできているが、生きた細胞ではない
例えば上記のようなことを知っているのといないのとでは、いろいろな判断が違ってくるはずです。
ネット上では髪に関するいろいろな情報が出ていますが、中には信憑性が低いものもあります。
正しい知識を得るには、専門家が書いたものを読むのが一番です。
オススメの書籍は下記の記事で紹介しています。
【できること2】 AGA(男性型脱毛症)のメカニズムを知る
AGA(男性型脱毛症)の知識は、育毛に関する知識の中で、最も重要な知識だと言えるでしょう。
2003年に行われた調査では、日本人男性約4200万人のうち、1260万人が自分を薄毛だと認めています。およそ25%の割合ですね。
一方、男性がAGAが発症する割合は、全ての年齢を通して約30%だと言われています。つまり、薄毛の男性のほとんどはAGAであると考えられるのです。
AGAの研究は現在ではかなり進んでおり、効果的な治療薬も開発されています。
こうした知識を知らなければ、的外れな育毛法を実践して、お金と時間を無駄にしてしまう可能性があります。
AGAの治療に関しては、日本皮膚科学会によって作成された「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」に集約されています(2017年に改定)。
このガイドラインについては下記の記事で解説しています。
【できること3】あせらない
育毛に焦りは禁物です。
先ほど少し触れましたが、正常な毛根でも一度髪が抜けてしまうと、再び生えてくるのに3〜4ヶ月かかります。
ですから、どんなに効果がある育毛剤でも、効果が目に見えて現れるには半年ほどはかかるのです。
このヘアサイクルの仕組みを理解せずに1〜2ヶ月程度で効果が出ることを期待すると、だんだんと焦りが募り、高額な育毛法などに手を出してしまうことになりかねません。
髪に関する正しい知識を得た上で、育毛は長期的に取り組む必要があります。
【できること4】選択肢を把握する
AGAの研究が進んだ結果、現在では効果的な治療法がいくつも確立されています。
「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも、育毛剤の内服薬、外用薬、自毛植毛、人工毛植毛など複数の治療法が推奨度別に検証されています。
こうした治療法は医療機関が行うものなので、費用や実績などがオープンにされています。
ですから、あらかじめ複数の選択肢を把握して、その中から自分に合ったものを選ぶことが可能になっています。
複数の選択肢の中から比較して選ぶのと、行き当たりばったりで選ぶのとでは、効果の面で大きな違いが出てきます。
いきなり1つの育毛法を始めるのではなく、まずは選択可能な育毛法をリストアップすることから始めましょう。
育毛法によって、費用や要する期間、実績、安全性などは異なってくるので、これらも把握しておくことが重要です。
【できること5】育毛の成功モデルを調べる
リストアップした育毛法を全て試すわけにはいきません。
その中から実践するものを選ぶことになるのですが、そこで参考になるのが育毛成功者の実例です。
信頼できる育毛成功者が実践した育毛法の中で、自分に合いそうなもの、実践できそうなものを選ぶのが育毛成功の近道だと言えます。
私は下記の記事で紹介している育毛本の著者たちを成功例として参考にしています。
【できること6】生活習慣を振り返る
多くの育毛成功者たちは生活習慣を改善することで育毛に成功しています。
髪も体の他の部位と同じように、食事や睡眠などの生活習慣の影響を受けています。髪が成長しやすい生活習慣を送ることで、育毛の成功率はあがっていきます。
まずは、食事・睡眠・嗜好品・ストレスといった生活習慣の現状を把握することから始めましょう。
【できること7】自分にできることを考える
以上の手順を踏んだ上で、リストアップした育毛法や、改善すべき生活習慣の中から自分が実践するものを選びましょう。
選んだ育毛法の費用面も重要です。
育毛法は基本的に継続しなければいけないので、永続的な費用負担になる可能性もあります。経済的に自分に可能かどうかを判断することも必要です。
また、生活習慣の改善などでも、急激な変化はいろいろな弊害が出る可能性があります。
こうしたことを考慮して実践する育毛法を選択しましょう。
【できること8】育毛法を継続する仕組みを作る
前述のように、育毛法は少なくとも半年以上は継続しなければ効果を期待できません。
ですので、選んだ育毛法を継続できる仕組みを考えることも重要です。
仕組みとしては、
- 記録をつける
- ご褒美を用意する(半年継続できたら、好きなものを買う、など)
などがあります。
意気込みだけではなかなか続けられないのが現実です。私もブログの更新を中断していました。
仕組みを作ることで、効果を検証できるまで継続することが可能になります。
負担が軽い習慣を取り入れるのも1つの方法です。
例えば、藤田紘一郎先生が実践されている「シリカ水を飲む」という方法は、シリカが豊富なミネラルウォーターを買って飲むだけですから、継続しやすくおすすめです。
まとめ
とにかく育毛は継続することが大事です。しかし、自分なりに納得していないとそれもなかなか難しいものです。
今回紹介したことを一通りこなせば、十分納得できる育毛法を選ぶことができるはずです。
これから育毛を始める方、育毛法の見直しを考えている方の参考になれば幸いです。