意外なことにシャンプーは法的には「化粧品」に分類されます。
ということは髪を洗うことは「化粧」になるのでしょうか。
シャンプーは化粧品に分類される
薬機法によればシャンプーは「化粧品」に分類されます。
具体的には次のようなものが法律上化粧品に該当する。
・いわゆるメーキャップ化粧品、基礎化粧品、ヘアトニック、香水
・歯磨き、シャンプー、リンス、(身体を洗うための)石鹸、入浴剤など、いわゆるトイレタリー製品引用元:Wikipedia「化粧品」
薬機法では他に「医薬品」と「医薬部外品」が定義されています。
「医薬品」とはいわゆる「薬」で、国内で製造販売するには厚生労働大臣の承認が必要になります。育毛剤としてはリアップやプロペシアがこれにあたります。
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「医薬部外品」は「医薬品」と「化粧品」の中間的分類で、「下記の項目を目的としており」かつ「人体に対する作用が緩和な物」で、「機械器具等でないもの」または「厚生労働大臣が指定するもの」になります。
1 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
2 あせも、ただれ等の防止
3 脱毛の防止、育毛又は除毛
4 人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみ等の駆除又は防止引用元:Wikipedia「医薬部外品」
通常、シャンプーとリンスは「化粧品」に分類されますが、「医薬部外品」と承認されたものは「薬用シャンプー」「薬用リンス」と名乗ることができます。
髪を洗うことは化粧なのか
しかし、シャンプーが「化粧品」に分類されるというのは意外です。
シャンプーが「化粧品」にあたるのなら、髪を洗うことは「化粧する」ことになるのではないでしょうか。
少なくとも私は髪を洗うことを「化粧」だと考えたことはありませんでした。
ですが、「髪を洗うこと」=「化粧」と捉えることはシャンプーの本質をついているような気がします。
ほとんどの人は「何のためにシャンプーをするのか」ということを深く考えずに、ただ「シャンプーしないと不潔だ」と思ってシャンプーをしているのではないでしょうか。
この場合の「不潔だ」というのは自分がそう感じることもあると思いますが、大部分は他人にそう思われることを指しているように思います。
つまり、多くの人がシャンプーをするのは「他人に不潔だと思われたくないから」ということになります。
これは自分をよく見せようとするということですから、まさしく「化粧」をするのと同じ目的になりますね。
化粧品断食が注目されている
「シャンプーをすること」=「化粧」であるのならば、「化粧」をする必要がなければ「シャンプー」をしなくてもいいわけです。
「化粧をする必要がない」というのは多くの男性に当てはまりそうです。最近では化粧をする男性も増えてきたといわれていますが、女性に比べれば「化粧をしないと外出できない」なんて考える男性はまだ少数派のはずです。
しかし、女性の間でも「化粧をしない」ことを選択する人が増えています。
『「何もつけない」美肌術』の著者、牛田専一郎さんによれば、化粧品自体が肌の炎症などの原因となる可能性があるそうです。
化粧品やシャンプー・リンス、柔軟剤・抗菌剤には「一次刺激性物質」が使われています。
「一次刺激性」とは接触したら誰にでも刺激が起こることを言います。
「アレルギー性」とはアレルギーのある特定の人にしか起こらないことです。「一次刺激性物質」とは、炎症の起因物質でありタンパク変性物質のことで、生きている細胞が接触したら誰にでもトラブルが起こります。
引用元:非接触皮膚科学「非接触生活とは」
化粧品といえば肌にプラスにこそなれ、ダメージを与えるなんてことはイメージとしてはまったくありませんが、化粧品に使用されている界面活性剤などが皮膚の炎症の原因となるそうです。
実際に化粧品を断つことで肌の調子がよくなったという人が増えていて、「化粧品断食」「肌断食」は注目を集めています。
エチケットのために髪を失うのか
化粧品を断つことで逆に肌がよくなるというのは、まさに湯シャンをすることで髪と頭皮がよくなることと一緒です。
常識的には肌につける化粧品も髪を洗うシャンプーも、肌や頭皮にダメージを与えるなどとは認識されていませんが、どちらにも使用されている界面活性剤などが肌の生理機能を損なうことになるのです。
女性にとっては化粧することは常識ですし、シャンプーすることは男女問わず常識とされています。常識というよりも身だしなみを整えるエチケットと言った方がいいのかもしれません。
しかし、その常識やエチケットによって、肌が荒れたり、頭皮が荒れて薄毛が進行したりして見た目にコンプレックスを抱えてしまっては本末転倒です。
常識を打ち破って化粧品やシャンプーを使わない方が、かえって肌や頭皮のためにプラスになるという考えが徐々に浸透してしています。
私自身も湯シャンを継続してかえってフケ症が改善されました。シャンプーを再開すればフケ症にもどる可能性が高いので、私はシャンプーを使う必要性をもう感じておりません。
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はっきりとはしていませんがフケと薄毛は関係がある可能性が高いです。 フケは頭皮の状態を反映しているからです。 フケ症は薄毛の前兆? 2016年の11月に湯シャンを開始した際に意識したのは、フケ症への対 ...
湯シャンをしていてもニオイなども気にならないので、エチケットを損なっているということもありません。
元々、私は化粧などもしていませんが、シャンプーが「化粧品」だったのなら、なおさら不要なものだったということなのでしょう。