湯シャン

ドライヤーで髪を乾かすのをやめてみる【自然乾燥を実践】

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入浴後にドライヤーを使うのをやめて数ヶ月経ちます。

実は髪はドライヤーを使わなくても乾きます。

髪はドライヤーを使わなくても自然乾燥で乾く

ドライヤーを使わなくなって数ヶ月経ちますが、それ以前はむしろ積極的に使っていました。

それは「ドライヤーを使った方が髪にいい」と信じていたからです。

ドライヤーの使用については「使った方がいい」という意見と「使わない方がいい(自然乾燥)」という意見の両方があります。以前の私は「使った方がいい」派でした。

  • 濡れたままだと髪が傷む
  • 濡れたままだと頭皮で雑菌が繁殖する

こうした理由で洗髪後はできるだけドライヤーで乾かした方がいいと考えていました。特に雑菌の繁殖を心配して、洗髪後には必ずドライヤーで乾かしていました。

しかし『世界一簡単な髪が増える方法』で「人間の体温は36℃あるのだから、ドライヤーを使わなくてもその熱で乾く」と書いてあり、妙に説得力を感じたので試してみたところ、確かにドライヤーを使わなくても髪は乾いたのです。

以来、ドライヤーを使わずに、タオルドライと自然乾燥で髪を乾かしています。

自然乾燥の方法はよく説明されているように、最初はタオルで髪と頭皮の水分を拭き取り、後は自然に乾くのを待つという簡単な方法です。

長い間ドライヤーを使っていると、自然に髪が乾くには時間がかかる印象を持ってしまいますが、髪が短いと10分ほどで寝ても寝癖がつかないレベルまで乾きます。

ドライヤーを使わないと寝癖がつくのではないかと心配でしたが、今の所問題ありません。

髪は熱で変性する

ドライヤーを使わなくてもいいのなら、使わないに越したことはありません。というのもドライヤーの熱が髪や頭皮にダメージを与える可能性があるからです。

ドライヤーは「できるだけ離して」「一カ所に長時間当てないように」使うように言われています。そうしないと髪や頭皮が熱でダメージを受けるからです。

ある実験で、髪を十秒間高温にあてたところ、温度ごとに以下のように髪が変性しました。

100℃ わずかに湾曲
120℃ 弓なりに湾曲
150℃ 気泡を生じる
170℃ 気泡と膨潤(水で膨らむこと)が混ざる
200℃ 膨潤が破裂する
250℃ 炭化が始まる
300℃ 燃焼して灰化する
井上哲男編『毛髪の話』より

100℃以上で髪は変性するという結果ですが、これは「乾燥している髪」を「湿度50%で」という条件下のものです。

髪の主成分であるたんぱく質の一種ケラチンは湿度が高いほど熱で変性しやすくなり、湿度70%では70℃から、湿度97%では55℃から変性が始まります。

一方、ドライヤーの熱は髪から10cm離れていても70℃以上、20cm離れていても55℃以上あります。

出典元:花王ヘアケアサイト

濡れている髪は湿度100%と同じ状況ですから、20cm離したとしても髪が変性することになります。

ということは、ドライヤーを髪から20cm以内の距離で使うと、髪に少なからずダメージを与えていることになるわけです。

ケラチンが変性すると髪内部の水分が奪われてうるおいがなくなったり、損傷しやすくなります。

ドライヤーを使うなら温度が55℃以下になるように20cm以上離して使うべきですが、そうなると髪の水分を「乾燥させて乾かす」というよりも「風で水分を吹き飛ばす」というのが正しいような気がします。

その場合、熱で髪を乾かす度合いはかなり低くなるので、仕組みとしては自然乾燥に近いものになるのではないでしょうか。

頭皮の乾燥がフケの原因?

ドライヤーの熱が髪にダメージを与えるのならば、同じたんぱく質でできている頭皮にもダメージを与える可能性があります。

ドライヤーを使わないようになった一番の理由は、ドライヤーの熱がフケ症の頭皮にはよくないと考えたからです。

別の記事で書きましたが、フケ症だった私の頭皮は湯シャンを5ヶ月続けることでかなり改善しました。

湯シャンでフケ症を改善

はっきりとはしていませんがフケと薄毛は関係がある可能性が高いです。 フケは頭皮の状態を反映しているからです。 フケ症は薄毛の前兆? 2016年の11月に湯シャンを開始した際に意識したのは、フケ症への対 ...

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フケは皮膚の角質層が変化したものですが、フケが大量に出るということは皮膚細胞の新陳代謝(ターンオーバー)が正常ではないということです。

側頭部(2016年11月)

写真は湯シャン開始時の頭皮をマイクロスコープで撮ったものですが、頭皮に鱗状のフケがこびりついているように見えます。

しかし、実際は皮膚の表面の角質層が急速にフケになったので、まだ上手くはがれていないだけではないかと考えられます。

そうだとしたら、フケの下の新しい角質層もまだ未発達で、肌のバリア機能が十分ではない可能性があるのです。

この状態の頭皮にドライヤーの熱をあてれば、正常な頭皮に比べて皮膚の水分が奪われやすく、また熱による変性も受けやすいのではないでしょうか。

一つの仮説に過ぎませんが、この可能性は高いと思って、私はドライヤーを使うのをやめました。

もしかするとドライヤーの熱が頭皮を乾燥させたことがフケ症の原因だったのかもしれません。

雑菌が増えても問題ない?

「ドライヤーを使った方がいい派」の根拠としてよく言われるのが、「髪を乾かさないと雑菌が繁殖する」というものです。

私も以前はこれを心配していました。しかし今ではまったく心配していません。

というのも、仮に雑菌が繁殖したとしても問題ないだろうと思うからです。

元々、頭皮には皮膚常在菌がいて、無菌であるわけではありません。髪が濡れていようが乾いていようが頭皮には菌が繁殖しているものなのです

皮膚常在菌には多くの種類があって通常は一定のバランスを保って共存しているわけですが、そのバランスが崩れると脂漏性皮膚炎などの原因になる可能性はあります。

しかし、皮膚常在菌のバランスを崩す可能性は、髪が濡れていることよりもシャンプーをすることの方が遥かに高いはずです。シャンプーはそれ自体に殺菌作用がありますし、菌の生存に重要な皮脂も取り除くからです。

参考記事湯シャンが髪にいいのではなく、シャンプーが髪に悪いだけ

シャンプーをすると頭皮の菌が減少するはずですが、髪が濡れたままだと菌の繁殖を助けることが問題視されているのかもしれません。

しかし、最近では「無菌=健康」という単純な図式は成り立たなくなってきています。「腸内フローラ」が注目されているように、細菌は人間の身体と共存して重要な役割を果たしていることが医学的にもわかってきました。

腸に限らず皮膚も、正常なバリア機能を果たすためにむしろ常在菌が必要になるのです。

ですから、髪をドライヤーで乾かさないことで常在菌が増殖するとしても、常在菌の種類のバランスが崩れない限りは、元々皮膚にいる菌が増えるだけなので、そう問題はないだろうというのが私の見解です。

皮脂の整髪力で寝癖を防ぐ

寝癖がつくのを防ぐためにドライヤーを使っている人にしてみると、ドライヤーを使わないことは特に抵抗を感じるかもしれません。

私もドライヤーを使わなった当初は寝癖が心配でしたが、心配していたように寝癖がひどくなることはありませんでした。

これはタオルドライと自然乾燥で髪は十分に乾くことに加えて、湯シャンで髪自体に整髪力がついたためだと考えられます。

シャンプーを使用しないと頭皮と髪に皮脂が残ることになりますが、その皮脂が髪をコーディングすることで髪のツヤが増すとともに整髪力がつくようになります。

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髪をコーディングした皮脂が髪の内側からの水分の蒸発を防いでいるので、髪のうるおいが保たれて寝癖がつくことを防いでくれます。仮に寝癖がついたとしても、ブラッシングをすれば元に戻ることがほとんどです。

考えてみれば、シャンプーによって皮脂のコーディングがなくなったために髪の水分が蒸発しやすくなっていることが寝癖の原因なのかもしれません。

シャンプーをしてドライヤーで髪を乾かしている人には信じられないことかもしれませんが、少なくとも私は湯シャンをしてドライヤーを使わなくなった今の方が寝癖がつかなくなりました

こうしてみると、ドライヤーを使わないことの前提にはシャンプーを使わないことが必要なのかもしれません。

長髪の人には低温ドライヤーがおすすめ

私のように髪が短いとドライヤーをやめるのは簡単ですが、髪が長い人やスタイリングが気になる人は抵抗があることでしょう。

そんな人たちにはヒートケア60低温ドライヤーがおすすめです。

こちらのドライヤーは、温風の温度が60℃に設定されているので、髪がダメージを受けないギリギリの温度で乾かすことができます。

「温度が60℃だと髪の乾きが遅いのでは?」と少し心配ですが、意外にも普通のドライヤーよりも早く乾くようです。

実際にユーザーの約9割が「髪のツヤが出た」「パサつきが改善した」と評価しているので、ドライヤーのダメージが心配な方は検討してみてはいかがでしょうか?

詳細サイトヒートケア60低温ドライヤー

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