大豆(黒豆)

黒豆は隠れた育毛食材だった!

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薄毛の人なら「髪にいい食材」を常に探しているはずですが、身近な食材にすごい育毛効果を持つものがありました。

実は黒豆は知る人ぞ知る育毛効果の高い食材なのです。

隠れたスーパーフード?

育毛セラピー』の中で著者の鈴木さんは「あまり知られていないけれども」と前置きして、黒豆に育毛効果があることを紹介しています。

鈴木さん自身は薄毛がだいぶ改善された段階で黒豆を食べるようになったので、その育毛効果を実感されてはいませんが、黒豆を食べるようになって、髪が早く伸びるようになり、さらに白髪の本数が減ったそうです。

それまでは、床屋に行く頻度は二カ月半に一回であったが、黒豆を常食するようになってから一年ぐらいで、その回数は一カ月半に一回にまで短縮した。(中略)黒豆を摂るようになってから、白髪が増えるペースが落ち、さらに何本かの白髪が途中から黒くなりはじめた。

引用元:鈴木拓也『育毛セラピー

確かに「黒豆が髪にいい」とはあまり聞いたことがありませんが、鈴木さんはかなり確信をもって紹介されています。

育毛効果だけでなく白髪にも効果があるとなると、髪全般に効果があるすごい食材になります。

そこで黒豆について調べてみると、確かに良質な栄養が摂取できる隠れたスーパーフードであることがわかりました。

漢方で認められている効能

黒豆は大豆の一種で、種皮が黒いことが特徴です。

その栄養は大豆とほとんど同じですが、昔から黒豆には大豆にはない特別な効能があると考えられてきました。

東洋医学では黒豆には以下の効能があると考えられています。

利尿作用
解毒作用
むくみの改善
妊娠中毒症の改善
流産・早産の予防
抗炎症作用
鎮痛作用
黒豆の煮豆は正月料理の定番になっていますが、保存が利くという以外にも数多くの効能を持っていることが縁起物になっている理由かもしれません。

良質なタンパク質

現代の栄養学の観点からも黒豆は豊富な栄養を備えるスーパーフードであることがわかります。

黒豆に限らず豆類はタンパク質を摂取できる貴重な植物として知られていますが、黒豆のタンパク質は必須アミノ酸のバランスがとれた良質なタンパク質になります。

必須アミノ酸は栄養分として必要なものですが、人間の体内では合成することができません。

また必須アミノ酸は全種類をバランスよく摂取しないと有効にはなりません。これは「アミノ酸の桶」という例でよく説明されます。

出典元:グリコ POWER PRODUCTION MAGAZINE

図のように他が十分にあっても、1つでも不足している必須アミノ酸があると、十分なタンパク質が生成されません。

この必須のアミノ酸のバランスの良さを示すのが「アミノ酸スコア」です。

出典元:だいずデイズHP

大豆は肉類などの動物性タンパク質と並んで最高点の100を得ています。大豆の一種である黒豆もアミノ酸スコアの数値はほとんど同じですので、大豆と同様に良質なタンパク質を摂取することができるのです。

髪も頭皮もタンパク質から作られているので、良質なタンパク質をとることは育毛にとって非常に重要です

アントシアニンの抗酸化力

黒豆の栄養成分は大豆とほとんど同じですが、黒い種皮に黒豆独自の成分が含まれています。それがアントシアニンです。

アントシアニンと言えば、ブルーベリーに含まれていることで有名ですね。眼精疲労に効果があると言われています。

アントシアニンは単に眼精疲労に効くだけではなく、強い抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは老化の原因となる活性酸素を抑える作用のことです。

活性酸素は血管も老化させて、血液の巡りを悪くして動脈硬化や高血圧を引き起こします。

アントシアニンの抗酸化作用は血管の老化を予防して、血液をサラサラに保つ効果が期待できます。

糖質制限に関する記事でも触れましたが、血管の老化を防ぐことが育毛につながる可能性が高いです。

アントシアニンの抗酸化作用は血管だけではなく、皮膚やその他臓器へ働くことも期待できるので、全身の老化の予防にもつながります。黒豆が昔から薬用が高いと考えられてきたのはこの抗酸化作用のためではないかと思います。

特に黒豆はアントシアニンの中でも最も抗酸化力が強いといわれている「シアニジンー3−グルコシド」を多く含んでいます。その含有量はブルーベリーの中でも特にアントシアニンを含んでいるビルベリーのさらに3倍にもなります。

黒豆の抗酸化作用は最高レベルだといっていいでしょう。

イソフラボンも豊富

黒豆には大豆同様イソフラボンも豊富に含まれています。

イソフラボンは唐辛子の辛味成分であるカプサイシンと一緒に摂取することでIGF-1という成長因子を増やすます。このIGF-1が育毛に効果があると考えられています。

また、イソフラボンはアントシアニンと同じポリフェノールの一種で、アントシアニンと同様に抗酸化作用を持っており、血管の老化を防いで血液をサラサラに保つ効果があります

さらにイソフラボンには血液中で増えすぎたコレステロールを減少させる働きもあるので、血液をサラサラにする効果が倍増されます

薄毛の人の頭皮は高い確率で血行不良になっているといわれています。ですから、血液をサラサラにして血行を良くすることで髪の成長を促すことは、育毛の王道とも言えます。

加工食品で手軽に摂取

黒豆が育毛に効果があるのはわかりましたが、問題はどのように摂取するかです。

『育毛セラピー』の鈴木さんは手軽に始められる「黒豆きな粉豆乳」をおすすめしています。

「黒豆きな粉豆乳」とは、成分無調整豆乳200mlに黒豆きな粉15gを混ぜたシンプルな飲み物です。癖がないので毎日飲むことが可能です。

UCCから黒豆きな粉入りのカフェオレも出ています。きな粉は香ばしい風味なので、豆乳やコーヒーと混ぜると確かに飲みやすそうです

 


ストレートに蒸した黒豆を食べるというのもアリです。

蒸した黒豆はほんのり甘みが合って、それでいて淡白な味なので、何にでも合います。

私は野菜炒めに入れて食べていますが、意外といけます。スープやカレーに入れても問題ないです。使い回しの良さはジャガイモに近い気がします。何にでも試してみて自分なりの黒豆レシピを開発してみるのがいいかもしれません。黒豆は市販の調理済みのパックを使えば手軽です。

その他にも「黒豆納豆」や「黒豆茶」など、黒豆食品は案外いろいろあります。種類がいろいろあると飽きずにバリエーションを増やせるので、助かります。

自家製の黒豆グラノーラ

私は野菜炒めになどに入れる以外には、自家製グラノーラをつくって黒豆を摂っています。

レシピは簡単です。以下を混ぜるだけです。

☑️煎り黒豆
☑️クルミ
☑️干しぶどう

煎り黒豆はきな粉に近い風味で、ほんのり甘くて香ばしいです。食感もボリボリしているのでこれだけでもスナック感覚で食べられます。

しかし、味が淡白なので飽きがきてしまいそうだったので、アクセントに干しぶどうの甘みを加えてグラノーラ風にして食べています。

当初はアーモンドなどのナッツを入れていたのですが、オメガ3脂肪酸の多いくるみに切り換えました。干しぶどうも植物性油脂が使われているものがありますが、それは避けています。

この自家製グラノーラを中心に、今では主食という感覚で黒豆を毎日摂取しています。糖質制限をしてるので、穀物の変わりに黒豆を食べているという感じです。

鈴木さんが髪が伸びるのが早くなったと実感したのが、黒豆を食べるようになって1年ほどだったように、黒豆の育毛効果には即効性は期待できませんが、継続していくことで育毛のベースアップになると考えています。

何より、血液をサラサラにすることを中心とした黒豆の効果は、全身の健康増進につながるので、黒豆の摂取は一生の習慣にしていきたいと思っています。

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