数千円から1万円と高額なものが多い育毛サプリ。
実は高い費用を払わなくても、育毛サプリと同等の効果を得ることが可能なのです。
重要なのはノコギリヤシと亜鉛のみ
高価な育毛サプリを買わずにノコギリヤシと亜鉛のサプリだけを買えばいいと主張するのは『ハゲを治した体験談。AGA治療に育毛剤と病院は要らない。』の著者である宮崎イサムさんです。
宮崎さんは30代前半で男性型脱毛症(AGA)による薄毛となりましたが、できるだけ費用のかからない育毛法を実践したところ、1年もたたずに見事髪を回復することに成功されました。
宮崎さんが実践したのは以下のような育毛法です。
✅1日1食
✅湯シャン
✅ドライヤーの使い方を改善する
プロペシアや育毛剤を使わずに、湯シャンと食事の改善を中心としたシンプルな方法で見事に薄毛を克服されています。
特に私が参考にしているのは、サプリメントについてです。
宮崎さんが育毛サプリをいろいろ調べたところ、どの育毛サプリも共通してノコギリヤシと亜鉛が入っていることがわかりました。
そこで宮崎さんは1ヶ月分が1万円近くもする育毛サプリは買わずに、市販のノコギリヤシと亜鉛のサプリを代わりに摂るようにしたというのです。
ノコギリヤシサプリ1ヶ月分は約1,000円、亜鉛サプリは500円ほどですから、合わせても1ヶ月の費用は1,500円ほどです。
育毛サプリの価格と比べるとかなり安価で済みますが、宮崎さんは実践した育毛法の中で最も効果があったと思われています。
私も宮崎さんにならって、市販のノコギリヤしサプリと亜鉛サプリを摂っています。
最適化のためには成分は少ない方がいい
通常の育毛サプリにはいろいろな成分が入っていますが、髪にいいと言われる成分を何でも摂取すればいいというものでもないと思います。
ノコギリヤシは5α還元酵素(5αーリダクターゼ)の働きを抑制する効果があり、亜鉛はタンパク質の合成に不可欠のミネラルです。
たとえば、すでにプロペシアを服用している人には、同じ効果のノコギリヤシを敢えて摂取する必要はないでしょう。
また亜鉛も過剰に摂取すると銅や鉄の吸収阻害を引き起こしてしまうので、普段の食事で摂取できている人はむしろ摂り過ぎを注意すべきです。
このように人によっては摂取しても効果がなかったり、逆効果になる場合もありますが、成分が多いとどの成分がよくて、悪いのかわかりづらくなります。
仮に成分の多い育毛サプリを摂取して、体に何らかの不調が現れた場合、成分を特定することができないので、その育毛サプリ自体をやめなければなりません。
ノコギリヤシのサプリ、亜鉛のサプリと成分ごとに摂取していれば、不調が出た場合でも、1つずつやめてみて調整することが可能です。
「育毛サプリを飲めばいい」と考えるのではなく、サプリの成分ごとの特性を把握することが大切です。
予算内で最適な育毛法を
何より費用を抑えることで、他の効果的な育毛法に費用をまわしたり、育毛以外の費用にあてることもできます。
育毛サロンの例のように、コンプレックス産業である育毛業界では情報がクローズされているため適正価格以上の値段で提供されている場合が多々あります。
1ヶ月の費用が1万円近くする育毛サプリもありますが、これはプロペシアと同程度の費用です。
高額な費用の場合は、それと同程度かそれ以下の費用でどのような育毛法を試すことができるのか把握して検討すべきでしょう。
宮崎さんも述べていますが、育毛には長い期間がかかるので、費用は安いに越したことはありません。
サプリの前に食習慣を見直す
サプリを摂取するのなら、その前に食生活を見直すことも重要です。
亜鉛のように、食事で不足を補える種類の成分ならそちらを選ぶべきでしょう。
何より食事の内容を変えるのは、工夫次第では育毛サプリを購入するよりも安く済む可能性が高いです。
宮崎さんも食事回数を1日1食に減らしていますが、食事の回数や量を減らすのは費用のかからない方法です。
『育毛セラピー』の鈴木さんも食事回数を減らしているので、食事回数を減らすのは案外有効な方法かもしれません。
『55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由 』の藤田先生が実践された糖質制限も効果が期待できます。
糖質制限を実践すると食事回数が1日1〜2回になる傾向があるので、この2つは同じ内容の療法だと考えてもいいのかもしれません。
いずれにしろ、サプリでの育毛を検討するのなら、摂取する栄養を改善することが育毛につながると考えるわけですから、それならば食事内容を見直す方が高い効果を期待できます。
サプリメントはあくまでも補助。
髪にいいものはできるだけ普段からの食事で摂るように心がけましょう。