薄毛に効果がある温泉も「炭酸泉」だった！

日本全国には多数の温泉がありますが、中には薄毛に効能があるといわれる温泉もあります。

それらの中でも特に「炭酸泉」には育毛効果を期待できます。

薄毛に効果のある温泉

日本は世界でも有数の温泉大国で、全国には様々な効能を持つといわれる温泉があります。

その中の１つ、北海道のニセコ薬師温泉は、知る人ぞ知る「薄毛に効果がある温泉」なのです。

ニセコ薬師温泉は、青森県の谷地温泉、徳島県の祖谷温泉とともに日本三代秘湯に数えられ、「温泉ソムリエが選ぶ温泉ランキング（2012年度版）」では「温泉郷編」で堂々の11位にランクインされています。温泉通に人気の温泉のようですね。

残念ながら、唯一の宿泊施設である旅館が雪害で2014年5月に閉館されたため現在は利用できません。

ニセコ薬師温泉の泉質は炭酸水素塩泉です。

炭酸水素塩泉とは「温泉水1kg中に含まれる含有成分が1,000mg以上あり、そのうち重炭酸ソーダ (NaHCO3) の含有量が340mgを超えるもの」で、多くの温泉がアルカリ性を示します。

アルカリ性の温泉には「美肌効果」があると言われているので、ニセコ薬師温泉の育毛効果はこのアルカリ性によっている部分もあると考えられます。

アルカリ性の温泉に入浴すると肌がヌルヌルする。これは化学反応により皮脂から石鹸に類似した物質が作られたり、また強アルカリ性では表皮のタンパク質が溶解するために感じるものである。皮膚表面の古い角質を溶解・除去する作用により、肌を滑らかにし、新陳代謝が期待できることから、アルカリ性の温泉は「美肌効果」が謳われ、「美人の湯」と称されることもある。

引用元：Wikipedia「炭酸水素塩泉」

またニセコ薬師温泉は炭酸を含有していることから広義の「炭酸泉」に含めることができます。

「炭酸泉」の効能として血行促進効果が挙げられます。炭酸が重炭酸イオンの状態で皮膚から血管に浸透して、血管を拡張する作用があるからです。

ニセコ薬師温泉の育毛効果の大部分はこの「炭酸泉」としての血行促進効果によるものだと考えられます。

硫黄泉・酸性泉は刺激が強い

「炭酸泉」以外に育毛効果があるといわれている泉質に「硫黄泉」と「酸性泉」があります。

「硫黄泉」は肌を乳化させてすべすべにする美肌効果と血行促進作用が育毛に関連づけられているようです。

ただ「硫黄泉」は酸性のものが多いので、酸性が強いと逆に皮膚に悪影響を及ぼす可能性があります。また乳化による美肌作用は直接お湯を頭皮につけないと効果は期待できませんね。

「酸性泉」は、強い酸性による殺菌効果と肌をはがして新陳代謝を促進させることから皮膚病に効果があると言われていて、その関連から育毛にも効果があると考えられているようです。

しかし「酸性泉」も直接お湯に触れた箇所に効果を発揮するので、その酸性で逆に頭皮を傷つける可能性があります。

「硫黄泉」も「酸性泉」も頭皮を傷つける可能性があるので、温泉の育毛効果は「炭酸泉」の重炭酸イオンによる血行促進効果が最も安全かつ効果が高いと考えた方がいいでしょう。

ホットタブで自宅で炭酸泉を再現

残念ながらニセコ薬師温泉は旅館閉鎖中のため現在使用できません。

他の炭酸泉としては大分県の白水温泉や長湯温泉、青森県のみちのく温泉などがありますが、ヨーロッパなどと比べて日本にはそれほど多くの炭酸泉はないのです。

しかし、近年になって炭酸泉の血行促進効果が注目されるようになると、人工的に炭酸泉をつくる装置の開発が進み、病院やスーパー温泉などで導入されているところも増えています。

私が愛用しているホットタブも自宅で炭酸泉を再現することも目的として作られた入浴剤です。

長湯温泉は「日本一の炭酸泉」といわれていますが、ホットタブは長湯温泉の泉質を念頭に開発されました。

ホットタブには長湯温泉でしか購入することができない「長湯ホットタブ」という製品があります。これは長湯温泉がある大分県竹田市とホットタブの製造元であるホットアルバム炭酸タブレット社との提携によって生まれた商品です。

出典元：長湯ホットタブ

つまり日本を代表する炭酸泉質の温泉である長湯温泉自体からもホットタブの効果は認められているということですね。

薬用ホットタブ 重炭酸湯